研究の最近のブログ記事

立体!? 画面から飛び出すCG (3D Visionの導入)

何やらM君が新しい機材のセッティングをしています。

どうやら、新しく導入したNVIDIA3D Visionシステムのようです。

この3D Visionは今流行りの映像を3D(立体)で表示するためのシステムです。

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この3D Visionは先日ご紹介した GeForce GTX 460 に接続して使います。

 

この3Dシステムでは、いわゆる3D眼鏡をかけて画面を立体的に見ることができます。

このシステムの立体視の原理は、グラフィックスボードに接続された赤外線エミッタから出た信号で3D眼鏡のシャッターを同期させて視差のある画像を左右交互に見ます。

これで画面が立体的に見えるようになります。

ですので、このブログを見ている人には残念ながら画像は立体には見えません。

大変、申し訳ございません。

 

3D眼鏡をかけたM君です。なんか妙に似合っています。

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早速、システムの設定です。画面を見ながら立体視の設定をしていきます。

M先輩も3D眼鏡をかけて設定作業に参加します。

画面上の図形を見ながら、正しく3次元映像が表示されるように設定を調整していきます。

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次に、こちらが3D画像を表示している様子です。3D眼鏡をかけていない人には単にブレているだけの画像にしか見えません。

しかし! 3D眼鏡をかけている本人には凄い迫力で映像が見えています!

映像が立体です。画面から飛び出してきます。

しかし、この迫力は本人にしかわかりません。大変、残念です。

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田中ゼミでは、このシステムをデジタルアーカイブされた美術品を3D(立体)表示させるために導入しました。

といっても、まだシステムを導入したばかりで、これからいろいろ調べていかないといけないのですが...

 

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3次元スキャナの導入(密閉型のレーザー形状計測装置)

田中ゼミでは、また新たに3次元形状計測装置を導入しました。

本年度、これまで開放型の形状計測システムを2セット導入しましたが、それらはこちらこちらの記事をご覧ください。  

今回は小型の物体を精密に計測するために密閉型のシステムを導入しました。

こちらはその形状計測機の外観です。

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このシステムでは計測物体を計測機の内部に入れて計測するため外界の影響が少なくなり、計測精度が向上します。

また全自動で全方位から形状を計測できますので、「高精度」かつ「作業の労力が大幅に軽減」して形状計測が可能となります。

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ただ、その後の形状合成の処理が少し大変です。

大変高機能なソフトウェアが付属しており、それを使いこなすために少々練習が必要です。

こちらは田中ゼミの学生がマニュアルを見ながら計測した形状を処理(練習)している様子です。

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【このシステムの利用目的】

このシステムは、主に美術品や文化財のデジタルアーカイブに使用することを目的としています。

特に小型の美術品の形状を高精度に計測します。

 

 

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昨日の分科会の報告記事の続きです。
2日目の分科会の会場は国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)となりました。
国立歴史民俗博物館の略称で「歴博」と呼ばれています。
上野駅から京成線で京成佐倉まで移動しました。

こちらは正面玄関です。
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約束の時間よりもかなり早く着いてしまったので、歴博の看板の前で記念撮影をしました。
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それでは、いざ中に。
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【施設の見学と研究打ち合わせ】

この日の打ち合わせでは、最初は歴博の鈴木卓治先生のこれまでの研究内容のご説明を受けました。特に興味深かったポイントは江戸時代の着物のはぎれを対象に布の反射特性に関する詳細な計測をされていたことです。

その後、研究に使用する設備や対象となる美術品の計測方法について議論しました。


こちらは正面玄関の中に入ったところですが、このあたりに我々が開発する予定の「デジタル展示システム」を設置したらどうかという話をしました。
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【展示物の見学】

研究の打ち合わせの後は、いろいろ展示品を見せていただきました。我々の研究の目的は、ここに所蔵されている文化財や美術品のデジタルアーカイブも含まれています。
「歴博」は大変広大な空間を持つ博物館ですので、すべての展示をじっくり見ていこうとすると、「まる二日間」はかかるということです。たしかに広い敷地に多数の展示物がありました。
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こちらは「妖怪」のカラクリ人形です。時間がくると顔が妖怪に変化します。
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国立歴史民俗博物館では、文化財そのものだけでなく、その時代当時の生活の様子なども詳しく紹介されていました。ここでは、文化遺産等のモノそのものというよりも、バックグランドも含んだ文化全体を展示しているという感じがします。

日本の時代ごとの様子をまとめて展示しており、第1展示室から第6展示室まであり、展示室が進むごとに時代が新しくなっていきます。

そのため当時の様子を示したような精巧な模型が多数設置されています。
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最後の第6展示室では、昭和の時代をテーマとした展示となっていました。
とりあえず、ゴジラの前で記念撮影。
こちらも昭和の時代を代表する展示物です。
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【ディスプレイパネルによる展示のサポート】


歴博で興味深かったのは、文化財等を展示している場所にディスプレイ装置による展示のサポートがなされている点です。

こういったシステムを使って、たとえば屏風に描かれている絵の一部を大きく拡大してしたりして、肉眼でみるよりもより詳細な絵の状況を確認することができます。
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またタッチパネルを使って、見たい場所に移動したり、拡大縮小したりして詳細な情報を検索することができます。
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こちらは古代の岩に書かれた文字を読むためのシステムです。特定の文字を選択すると意味や読みを表示してくれます。
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この日も国立歴史民俗博物館の鈴木卓治先生には、博物館内をご案内していただき、いろいろお世話になりました。
大変有意義な一日をご提供いただきまして、まことにありがとうございました。



※今回のブログに掲載している写真は博物館の方に、撮影可能な場所や展示物を確認しながら撮影しました。また、撮影したものも博物館側にブログ掲載が可能であることを確認しております。博物館には撮影禁止の場所や展示物が数多くありますので、ご注意ください。


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田中ゼミでは、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)鈴木卓治准教授を研究代表者とする研究プロジェクトで共同研究を行っています。

このプロジェクトに関しては、以前の記事でご紹介させていただいております。


今回は、そのプロジェクト内の「デジタル展示システムの開発」に関する分科会に参加してきました。
参加メンバーは、国立歴史民俗博物館の鈴木卓治先生、東京国立博物館の村田良二先生、
長野大学側は、田中先生、M先輩、H先輩です。

初日の会場は東京国立博物館(東京都台東区)で、JR上野駅から歩いて10分程度の場所にあります。
この辺りは、上野動物園をはじめ国立科学博物館、東京藝術大学等様々な文化的な施設が数多く集まっています。


大変気温が高く暑い日でした。
とりあえず、東京国立博物館の正面玄関前でM先輩とH先輩が写真撮影をしました。
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こちらは当日の分科会の会場となった「資料館」という建物です。
この会場で、まず田中ゼミのデジタルアーカイブ技術についてのプレゼンテーションを行った後、様々な研究面でのディスカッションが行われました。

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当日の打ち合わせでは、M先輩が田中ゼミのデジタルアーカイブ技術について説明しました。
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その後は、東京国立博物館の中を同博物館主任研究員の村田良二先生にご案内いただいて見学させていただきました。
最初に見学させていただいたのは、円山応挙の障壁画が飾られている「応挙館」です。
この建物もこのプロジェクトでデジタルアーカイブしたいと考えています。
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次に所蔵されている展示物を見学しました。博物館は広大な敷地を持っていますが、そのいずれの景色も大変素晴らしかったです。
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著名な刀匠によって作刀された日本刀などが多数展示されていました。
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資料収集のため様々な展示物の写真を撮影するH先輩(撮影可能な展示物のみを撮影)
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こうやって集めた写真データをもとに、それぞれの美術品をどのようにデジタルアーカイブしたら良いか後で検討します。
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こちらは撮影した仏像です。
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田中先生の指示のもとH先輩が展示物の写真を撮影しています。
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H先輩は、資料用の写真をたくさん撮っています。
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この日は、東京国立博物館の村田先生、国立歴史民俗博物館の鈴木先生にはいろいろお世話になりました。

明日は、分科会の会場を千葉の国立歴史民俗博物館(歴博)に移します。


M先輩、H先輩のコメント
夕方は、ビアホールで恵比寿ビールをご馳走になりました。大変暑い日だったのでビールが大変おいしかったです。
大変、有意義な一日を過ごさせていただきまして、本当にありがとうございました。



※今回のブログに掲載している写真は博物館の方に、撮影可能な場所や展示物を確認しながら撮影しました。また、撮影したものも博物館側にブログ掲載が可能であることを確認しております。博物館には撮影禁止の場所や展示物が数多くありますので、ご注意ください。


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【概要】
田中ゼミの研究成果が「イノベーションジャパン2010」で厳正な審査を経て採択され、同イベントで研究成果を展示することが決まりました。
イノベーションジャパンは、大学と企業をつなぐ重要なイベントで大学の研究成果が、産業界(企業)に直接示されます。

このイベントには、大学関係者、企業関係者、マスコミ等を含めて4万人程度が参加する国内最大規模の産学連携イベントです。

長野大学からは、「高精度に物体を3DCG再現する技術」について展示がなされます。この研究の当初の目的は文化財を3次元デジタルアーカイブするための技術ですが、それを「製品の電子パンフレットシステム」や「自動車等の工業製品のデザイン支援システム」等、実際の産業面で応用できる技術として提案していきます。


【採択テーマ】

長野大学の研究テーマ:
美術品の3次元デジタルアーカイブと3DCG再現

分野:
 IT分野

担当者(研究代表者):
 企業情報学部 教授 田中法博

【技術の概要】
画像計測により対象物体の表面材質(表面反射特性や分光反射率)を推定し、その情報に基づいて物体を3DCG再現する。物体表面は光反射モデルに基づいて記録されるため、物体の表面特性は反射モデルパラメータとして定量的に獲得できる。その記録情報に基づいて「実在する物体」を「見る角度や照明角度を変えたとき、さらにはシーン照明環境が変化したときに刻一刻と変化する光沢や色」を忠実に3DCGで再現できる。


【イノベーション・ジャパン2010 - 大学見本市 - 概要】
大学が持つ研究成果と産業界の要求をマッチングすることを目的とした国内最大のイベントです。
このイベントは大学の研究成果を企業に積極的に利用してもらうための絶好の機会となります。
昨年度の実績では、4万人以上の参加者が集まりました。

会場:東京国際フォーラム(東京・有楽町)
主催:
 独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
 独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)
共催:
 文部科学省、経済産業省、内閣府
企画協力:日経BP社
開催期間:2010年9月29日(水) - 10月1日(金)



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