研究の最近のブログ記事

PCの改造(フライトシミュレータ用と全方位レンダリング用)

今回、研究用にPC 2台分の強化をすることになりました。

まず「美術品の3DCG再現」のシステム開発用に使っているPCが本体、GPUの両方ともにメモリ不足になってしまいました。
現在の田中ゼミのPCでは、現在田中ゼミで新しく開発しているシステムの極端に高解像度化された画像を処理するだけのメモリが足りません


それでPCを強化することになったのですが、パソコン全体を買い直す予算が無いため、CPU、メモリ、マザーボード、それからグラフィックスボード(GPU)を買い足すことになりました。

特に、大容量の分光画像をGPU上に記憶させるために、いくつかの実験で4GBのグラフィックスメモリが必要であることが分かりました。

CPUは最新のIvyBridgeの Intel Core i7 3770Kです。
マザーボードは、GIGABYTEのZ77-D3Hというもので、Intelの最新のチップセットであるZ77を搭載しています。
しかし、ここまで来て予算が尽き果て、GPUは、安価なZOTACのGeForce 630 (4GB)となりました。
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ちなみにZ77-D3HはMade in TAIWANであることが分かりました。
特に高価なマザーボードではないのですが、GIGABYTEのものは台湾製が多いですね。
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それでは早速、これまで使っていたレンダリング用PCからマザーボードを取り出します。もちろん、こちらのマザーボードもまだまだ使えますので、別のPCのものと組み替えて、再利用します。
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こちらは新しいマザーボードを組み込んだPCです。
青く光るマザーボードが美しいです。この後ケーブル類を整理してから元合った場所に設置します。
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設置完了後、新しく作成した全方位照明下でCGを生成してみました。
OSがFreeBSDなのでマザーボードを変更してもOSの再インストールなどは必要ありません。

これまで容量不足でレンダリングできなかった高解像度なCGが新しいPCでは問題なく処理できています。
今回はグラボ(GPU)がローエンドなものだったので、レンダリング速度そのものは低いのですが、GPUのメモリが4GBも搭載されているため、映像の高解像度化が可能となりました。

それにしても汚い作業場です。少し片付けないと...
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次は、フライトシミュレータの開発用PCです。こちらも同スペックのものに改良されます。
ただ、こちらは元々、AMD PhenomIIの比較的ハイスペックなものなのですが、それでもメモリ容量やバス速度を向上させるために、さらに改良が加えられます。
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黙々と作業をするフライトシミュレータ開発担当のYR君です。
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これまで実際に動作させる実機と、開発用のPCが同じだったので大変不便だったのですが、こちらのPCをフライトシミュレータ開発用に使用できるので、実機用と開発用に分けて開発ができるようになりました。
これで作業も大きく進展するのではないでしょうか。


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国際会議での発表2(スマホの肌の診断システムの開発)

台湾に来て二日目で、さっそく学会発表の日となります。
(初日の様子はこちら

まずはAIC2012の会場であるChinese Culture Universityのホールの前で記念撮影です。
M先輩、TYさん、田中先生です。
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いよいよ会場に入って発表準備です。

こちらはAIC2012の垂れ幕です。
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今回はポスター発表なのでポスターの準備です。
TYさんが貼っているポスターを良く見てください。
実はこのポスター、紙ではなくでできています。
ポリエステルでできています。見た目が綺麗なのが良いですね。
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こちらはポスターのセッティングが終了したM先輩です。
それから、後ろはTYさんです。
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そして、ポスターセッションが開始されました。

今回は田中ゼミの研究(次世代3DCGプロジェクト)から3件の成果発表となります。

初めての英語での説明です。緊張します。
TYさんは独自開発した肌の診断システム(スマートフォンのアプリ)を実際に使ってデモをしています。
しかし、スマートフォンのデモって地味ですね...
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こちらはTYさんがデモをしている肌の診断システムを実際に動かしている画像です。
スマートフォンで人の写真を撮影して、画像中の好きなところを指でタップすると
そこの部分の肌の診断結果が表示されます。
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今回は田中先生も発表です。こちらの発表内容は、人の肌の3DCG再現技術についてです。
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国際会議での発表(スマホの肌の診断システムの開発)

平成24922()-25()Chinese Culture University(台北,台湾)で開催された国際会議 AIC2012においてTYさんが研究成果の発表を行いました.

今回は田中ゼミの「次世代3DCGプロジェクト」に関する研究成果の発表が3件あります。

長野大学のWebページでも紹介していますが,こちらのブログでは田中ゼミの視点から見たご報告をさせていただきたいと思います.これまでいろいろ活躍しているTYさんですが,今回は海外デビューということで何回かに分けてシリーズで国際会議での発表の様子をご紹介したいと思います.


さて,今回は初日の様子です.


まずは羽田空港に向かうモノレールの中でTYさんを激写しました.この時点で既に緊張状態です.初めての英語での発表は,TYさんと言えども不安なのでしょうか.

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台湾まで羽田空港から3時間半です.

飛行機の中ではさらに緊張の表情に...

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いよいよ台湾到着!そしてホテルに到着!!


ここが田中ゼミのメンバーが宿泊した台湾の圓山大飯店(The Grand Hotel)です.

学会の案内に従って予約をしたのですが,ちょっとセンスがすごい...

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中も凄い!

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この日は何でも,中華民国総統馬英九氏が来ていたそうです.けっこう立派なホテルなんですね.


それから早速チェックインです.

初めての海外のホテルでのチェックインなのでドキドキです.でも日本語が通じたのでちょっと安心でした.さすがは台湾です.

それにフロントのお姉さんは大変ニコやかに対応していただけたので,大変印象が良かったです. 


それから,とりあえずホテルの中にAIC2012のレジストレーションルームが用意されていたので,早速レジストレーション(学会の参加登録)をします.

いきなり英語での参加登録はムチャクチャ大変でした.簡単な会話でのやり取りだったのですが,受付の担当者の先生(学生?)の言っていることが所々分からず,ポカーンとしてしまいました.

大変失礼いたしました.m(_ _)m


レジストレーションルームの看板

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最後に,この日食べた夕食の様子です.この日は禹先生の台湾での知り合いのGさんに夕食をご馳走になりました.大変ありがとうございました.生まれて初めて食べた小龍包は大変おいしかったです.

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つづく


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重要文化財のデジタルアーカイブ(円山応挙の応挙館)

東京国立博物館の庭園に円山応挙の描いた襖絵が飾られている「応挙館」と呼ばれる茶室があります。

田中ゼミでは、国立歴史民俗博物館の鈴木卓治先生との共同研究の一環でこの「応挙館」のデジタルアーカイブを行って参りました

主担当は4年生のMさんです。
今回は、日ごろの田中ゼミの技術開発の成果が試されるため大変緊張しています。

応挙館とは寛保2年(1742)に建てられたもので江戸時代の絵師・円山応挙(1733-95)が描いた襖絵が飾られています。

応挙館は貴重な文化財なのですが、今回は特別に許可をいただいて計測させていただくことができました。
通常では一般のお客さんが入れないところまで入って計測をさせていただいています。


下の写真は、応挙館内の床の間にある「円山応挙の襖絵」を撮影したものです。
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こちらは応挙館をデジタルアーカイブしているMさんの様子です。
基本的には画像計測した情報を後でコンピュータで分析して一つのデジタルアーカイブ情報に統合します。
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画像計測の他には分光放射輝度計と呼ばれる計測機とカラーチャート(色票)を用いて室内の照明環境を計測します。
こちらではMさんとTY君が共同で照明環境の計測をしています。
ちなみにMさんが手に持っているのは、小型のカラーチャートで携帯電話ではありません。
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計測初日の最後に応挙の襖絵の前で計測に参加したメンバー全員で記念撮影をしました。
この日の応挙館の中は滅茶苦茶寒かったです(参加者談)。

左から東京国立博物館の村田良二先生、国立歴史民俗博物館の鈴木卓治先生、本学の田中先生、4年生のMさん、望月先生(先輩?)、3年生のTY君です。
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と、ここで終わらないのが田中ゼミの良いところです。
初日の計測終了後、なんと! 田中先生からホテルで計測データの処理をするように言われてしまいました。

眠いです...

ホテルで黙々と計測データを処理するM先輩です。
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その横では... ダウンしている方がいらっしゃいます。処理をさせている本人が... 
まだ処理は終わっていません。寝るには早いですよ。
と、初日の夜は更けていくのでした。
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田中ゼミの「次世代3DCGプロジェクト」では、国立歴史民俗博物館と共同で美術品のデジタル展示システムを開発しています。
M君が主担当で開発していますが,Microsoft社のKinectを用いたユーザインタフェイスが完成しました。

下の画像は右側にM君が写っているのですが、M君の動作やポーズをコンピュータが認識しているのが分かります。
左側は美術品の再現CGが表示されておりM君の動作に合わせて動きます。

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Kinectはご存じの方も多いと思いますが、Microsoft XBOX 360用のゲームコントローラです。
これは直接機器に触れなくても、身振りでユーザの意図をコンピュータに入力できます。

このシステムは国立歴史民俗博物館で使用していただく日程などにも目途がついてきたので実用化までもう少しです!



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