2014年6月アーカイブ

このブログでも告知しましたが、2014年6月28-29日に菅平高原で行われた
信州森フェス2014で、ゼミ学生がブース出展を行いました。

当日はたくさんのお客さんがゼミ生たちのブースに訪れ、イワナ調査の
パネルや千曲川の魚が泳ぐ水槽を興味深そうに眺めていました。ここでは、
当日の模様を写真で少し紹介しようと思います。

■森フェスの会場である菅平高原プチホテル・ゾンタック別館フォーレス館の
前景。今年も県内外からたくさんの方が訪れました。

森フェスのウリは、「楽しみながら、ゆる〜く森でつながる」ではないかと考えています。
訪れた方たちは、みなさん、思い思いのやり方で、「森」を楽しまれていました。
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■水環境学ゼミのブース。ペンションの一室で行いました。今回は、水環境学ゼミの
活動紹介だけでなく、長野大学の養蜂部についてもパネルで紹介しました。

水槽はやはり子どもに大人気で、ゼミ生によると、「なんか託児所みたいになっ
ちゃいました(笑)」とのこと。
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長野大学の近くに浦野川という比較的大きな川が流れています。
浦野川はいくつかの支流が合わさり、やがて千曲川へと合流します。

この支流の一つに、底生魚のカジカが生息しています。カジカは
長野県の河川の中上流域で普通に見られていた魚だったのですが
最近は個体数が減少傾向にあり、県では準絶滅危惧種に指定され
ています。

浦野川支流のカジカも、個体数が減少傾向にあるため、地域の
方からの要望もあり、今年から水環境学ゼミの1グループで、
カジカが棲める河川環境の再生をテーマとした研究をスタート
することになりました。

まずは、カジカ減少の理由を探るため、同支流内でカジカが生息
する場所と生息しない場所で、河川環境にどのような違いがある
のかを定量的に調べる予定です。そして、このデータを基に、
カジカにとって適した環境を再生する方法を考えたいと思います。

■カジカが生息しない場所。アブラハヤなどはたくさんいるのですが・・・
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■カジカの生息が確認できた場所。先ほどよりも500mほど上流に位置します。
カジカが生息できるかどうかは、河床の底質環境がポイントになるのではと、
現在の所、考えています。
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■採集されたカジカです。
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2014年6月28日〜29日に、菅平高原で開催される
「信州森フェス2014」で、ゼミ生がブース出展を行う
ことになりました。

森フェスとは、森と人との関わりや森とつながる
暮らしについて、森の中で楽しみながら考えてもらう
ことを目的に、2011年から始まったイベントです。

昨年と同じく、会場は「菅平高原プチホテル・ゾンタック 
別館フォーレス館」です。イベントの詳細は森フェス紹介
のサイト
をご覧下さい。

「なぜに水環境学ゼミが森フェスに?」と不思議に
思う人もいるかもしれません。

ジツは、森と川は切っても切り離せない関係にあります。
森と川の自然は、水や生き物を介してお互いがお互いを
支え合っているからです。

今回の森フェスでは、ゼミのイワナ調査グループと
水族展示グループの学生たちが、紹介パネルや水槽を
使って、この森と水の関係について、説明する予定です。

興味・関心のある方はぜひ遊びに来て下さい!
2014年5月22日に、大学近くの中塩田小学校のビオトープ(名称は盈進池)において、
ゼミ生が改修工事のサポートを行いました。

今回の改修工事の目的は、小学校の環境教育や理科教育に使いやすいビオトープに
するために、長年池の底に堆積した汚泥の浚渫と、水の流れを阻害していたビオトープ内の
浮島の除去することです。工事に伴い、ビオトープ内の水を抜く必要があるのですが、
そうなると水生生物が行き場を無くして死んでしまいます。

そこで、今回の工事では、池を半分に分けて、片方の区画の水を抜いて工事を行い、
終了したら逆の区画の水を抜いて残りの工事を行うという方法を採りました。

ゼミ生は、水を抜いた側から水の残っている側に魚などの水生生物を網で移動させる
作業を行いました。

今年の夏から秋にかけては、このビオトープを利用して、小学生たちを対象とした
環境教育プログラムを実施する予定です。

■せっせとメダカやモツゴを取る学生。まだ汚泥が溜まっているので、足を取られて
結構大変です。
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