ため池の最近のブログ記事

2013年4月8日に、恵みの森のため池でアズマヒキガエルの成体を捕獲しました。
恵みの森のため池では、これまで初夏にこのカエルのオタマジャクシを見かける
ことはあったのですが(高橋ら 2010: 爬虫両棲類学会報 2010(2) 121-124)、
池で成体を見つけたのは初めてです。おそらく池に産卵に来た個体だと思います。

写真撮影後、池に戻しました。今年も卵を産んでくれるものと思います。

■アズマヒキガエルの写真。体長(頭からお尻の先までの長さ)は130mm程で、
たも網で捕獲しました。重量感のあるカエルです。
アズマヒキガエル成体.JPG






















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2012年10月20日に、千曲川流域学会の秋の研究会にゼミ生と一緒に参加しました。
今回の研究会では、農林水産省のため池百選にも選定された「塩田平のため池群」
にスポットを当て、塩田平のため池に詳しい方にお話を伺いながら、その歴史や利活
用について学び、このため池群を地域社会の発展にどう活かすことができるのかを
考えることがねらいです。

当日は、舌喰池や不動池、沢山池を視察しながら、それぞれの池の特徴などに
ついて学びました。また、農業用水としての利用だけでなく、養魚場や環境教育の
フィールドなど、ため池の持つ多面的機能についても検討しました。水環境学ゼミの
学生がAUN長野大学恵みの森に作っているため池は、林内の生物多様性を高める
ことがわかりつつありますので、この「生物多様性の向上」という機能も、ため池の
多面的機能の一つと考えて良いかと思います。

千曲川流域学会では、来年の3月に開催予定の年次大会でも、ため池を取り上げる
予定です。


■最初は舌喰池です。池周辺は歩きやすいように整備されています。
舌喰池看板1.gif





















■舌喰池の一部はため池に近づきやすいように工事が行われていました。秋には
池の水を抜き(池干し)、地域の子どもたちを招いた魚とりなどが行われます。
舌喰池全景.gif






















■沢山池の案内看板です。塩田平のため池群の多くは、この池から水が運ばれ
ています。
沢山池看板.gif























■沢山池は、谷筋をせき止めて作られた典型的な谷池です。稲の生育をよくする
ために、暖まった上層の水を流すため、どうしても池の底には土砂が堆積します。
現在は写真のように池の水を抜いた状態なのですが、少なくとも10mは土砂が
堆積しているとのこと。この沢山池を水源とする長野大学近くを流れる産川の水が
ここ一週間ほど、土濁りしている理由がよくわかりました。
沢山池土砂.gif






















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