NPO法人 もちづきまちづくり研究会

こんにちは。前川ゼミの小林隆志です。今回は9月9日に私がお話を聞かせていただいた「NPO法人 もちづきまちづくり研究会」の代表の竹内さんとの対談の様子をまとめたいと思います。

 

「NPO法人 もちづきまちづくり研究会」は佐久市望月町内にある木村屋菓子店の方が代表を務めていらっしゃる団体です。地域の方と交流したり、望月町の歴史や文化を研究する事で望月町を良くしようと日々活動を行っているそうです。

 

私がお話を聞いた中で感心したのは望月城跡の整備と望月宿の各店舗の入り口にある味のある文字の看板の数々のお話でした。望月城跡は望月宿を見下ろす小高い山の上に建てられた望月氏の山城になります。私が望月城跡に初めて行った時は自然のままの状態で城跡が保存されていました。確かに山城という雰囲気が色濃く残っている場所には違いありませんでしたが、実際に見に行くには整備がされていないということでとても大変だと思っていました。しかし、城跡のすぐ下に「駒つなぎ場」と命名された駐車場ができたことで城跡のすぐ下まで車で行けるようになりました。さらに有志の方を募っての城跡の草刈り作業を行う事で城跡の中はとても歩きやすくなっています。更に城跡の奥に進むために手作りの階段が設置されたことにより誰でも気軽に城跡の散策ができるようになりました。

 

望月宿の各店舗の入り口にある味のある文字の看板は、看板に使う板の手配を行った後で文字を比田井天来先生の弟子の方に依頼をして出来上がったそうです。看板を作る時は看板を作るための資金を集めることがとても大変だったそうです。最初は実際に寄付をしてくれる方が少なかったものの出来上がった看板を見たお店の方々が「こんな立派な看板なら私達も店の入り口に飾りたい」という事になり、現在のように各店舗に飾れるようになったというエピソードを聞かせていただきました。なぜそもそもこの看板を作るようになったのかと言うと当時の長野大学の学生との町歩きをした事がきっかけだったそうです。看板の文字にも店の方や書家の方との話し合いとのアイディアを参考にして「あえてカタカナを使わずに感じを使う」という方法を採用したそうです。例えば「バイク→倍駆」と言った感じです。更に木村屋さんの場合は「しゅんかしゅうとう→旬菓修糖」という文字のアレンジも取り入れているそうです。

 

県の支援金や助成金を応募して資金を作って作ったものとしては「寅の巻き=望月の歴史の巻物」を制作したり、望月城跡の見取り図の制作、ジオラマ(立体模型)の制作をした事で支援金や助成金に関しての勉強ができたりなかなか普段から関われないような人とのつきあいが出来るという利点があるそうです。

 

最近計画されている佐久市の事業ではデジタル機器を使ってその場所に行き周辺の情報が素早く検索できるという機能を開発中との事で今現在は情報入力を急いで行っているそうです。

 

望月の駒のシンポジウムに関しての疑問もぶつけてみました。望月の駒というテーマだけでシンポジウムを行うのは難しいのではないかという返答でした。しかし「望月氏と望月の駒といった複数のテーマでシンポジウムが行うのは可能なのではないか」という指摘をいただきました。

 

写真は実際にお話を聞いて現場で撮影してきたものです。

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このページは、前川道博ゼミナールが2011年9月17日 08:35に書いたブログ記事です。

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