田中ゼミ計測室には、2年以上の年月を超えた食材が眠っていました。
中にはこんなにどす黒く染まったケチャップも…
食材以外のごみをきれいに片づけた我々は、突き付けられた現実に目を向け、
その食材の数々を処分しなければなりません。
かといって、どのように処分すれば良いのでしょうか。
ビジュアルコンピューティングサークルはサークルのロゴマークに表れているように、「環境にやさしく」をモットーにしています。
なので、中身を出さなければいけないものは、
きちんと封を開け、中身を新聞紙に包んで捨てるということになりました。
そこで、まずは醤油を捨てるため、水分を吸収させるべく元食材の内,粉末状の物を新聞紙に広げます。
大量にあったのですが、まあ、つづいて醤油を入れ……
………
この時点でかなりの悪臭が……!
これはまずい。時がたつにつれ吐き気もこみ上げてきました…
このままでは、現実に帰れなくなってしまう…
その危険性を感じたぼくは、粉末に醤油の絡まった物体へ、そばにあった歯磨き粉を流し込みました。
……
………
……歯磨き粉というもの素晴らしいものですね。
これもまた、使用期限が2年近くたっているというのに、すがすがしい清涼感で部屋が包まれます。
これならいける。
そう思った我々は、一気に、ケチャップとソースを、さらにその上にぶちまけました。
しかし、この選択が間違っていました……
あまりの悪臭に、
滲む涙、
こみ上げる吐き気、
遠のく意識、
咳を止めることもかなわず、このままでは、
本当に帰ってこれなくなってしまう……
しかし、このまま負けているわけにはいかない。
最後の力を振り絞り、僕はシャッターを切りました。
念のため、GIMPでぼかし、滲ませておきました。
もう限界だ。
素早く新聞紙を丸め、ビニール袋に入れ、ガムテープで巻き、ごみ袋へぶち込み、僕らを地獄へ突き落したヘドロは、ごみ箱の中で永遠の眠りにつきました。
これで、これからは、新たに片付いた部屋で快適に暮らすことができます。
しかし、ヘドロマンはいまだ捨て去られることなくごみ袋の中で眠っているのです...