2010年7月アーカイブ

社会福祉学部講師の谷田です。

2年次の「社会福祉基礎実習指導」を担当しています。

5月に特別講義として実施された三四六先生の特別講義について、学生が提出したレポートの一部を紹介します。三四六先生の講義を聴き、その学んだことをまとめている部分です。

「失敗を恐れて行動しなったら次に進めないということ改めて実感した。私はいつも「どうせ出来ないだろう」ときめつけてばかりで否定的な考えしかしていないということに気づくことができた。また、今自分にできることや、やりたいことをはっきりさせてから行動に移すことが大事だということを学んだ。実習中には様々な不安に押しつぶされそうになることがあると思うが、目標をしっかり定めて失敗をしながら前に進んでいこうと思った。実習前には、自分のビジョンを確立して、今後の自分の考え方も改めていきたい。」

「以前までは、何か失敗すると「私ってダメだなぁ」と考えてしまうことが多かった。それに対して、今回の講義から学んだようにネガティブな発言をポジティブに変えてみるようにしていき、失敗を恐れずに失敗から何かを得ることを目標にしていきたいとと感じた。またよく使うフレーズをあげた際に、「まだ大丈夫」という言葉がすぐに出てきたが、考えてみると物事を先延ばしにして後悔することがよくあることに気付いた。そのため「もう少し焦ろう」という言葉に変えて、心に留めておき何事も挑戦していくことを心がけていきたい」

 

三四六先生の特別講義で学んだように、夏休みの自治体実習では、失敗を恐れずにいろんなことを吸収してほしいと考えています。

100528_1.jpg

 

 

社会福祉学部講師の谷田です。

2年次の学びの中心となる、自治体実習に向けた実習科目「社会福祉基礎実習指導」において、特別講義が行われています。

1回目は、5月の末にブログで紹介しましたが、三四六客員准教授のコミュニケーション向上に向けた特別講義が実施されました。今回、ご報告するのは、特別講義の第2、3回目の内容です。

第2回目は長和町保健福祉課の藤田係長をお招きして、自治体の社会福祉についての講義を行っていただきました。藤田先生は長野大学のOBでもあります。例年、自治体での実習に向けて、どのような知識を蓄えておくべきかなどを、丁寧に講義していただいています。

 

そして、第3回目は7月15日に長野大学のキャリアコンサルタントを担当する西田優講師による「社会人マナー」についての特別講義が行われました。

西田講師は一昨年まで大手IT企業の人事採用担当者として働き、そのカリスマ性が業界内から注目されていた人物です。西田講師の希望で、講義にはフォーマルな服装で挑むことになりました。

講義が始まると、最初に、反応(うなづき)とメモをとる重要性が説明されました。そのあと、新人の社会人が気をつけるべき10つの項目を説明し、何より、相手が気持ちよくなるために自分で考えて行動する重要性を何度も丁寧に説明してくれました。

 

100717nishida1.jpg

 

その後、マナー・身だしなみの具体的な説明がありました。服装についての注意点やあいさつの仕方など学びました。講義の終盤には、ほぼ全員の学生が、西田先生の「起立」という一言で、瞬時に起立し、大きな声であいさつができるようになっていました。あまりの変わりように、担当教員も驚くばかりでした。

この講義で身に付けたマナーを、夏休みの自治体実習で実践してほしいと考えています。

 

西田先生ありがとうございました。

100717nishida2.jpg

 

 

 

 

6月下旬、長野県内の特別支援学校において進路説明会を実施しました。

特別支援学校生徒に対して大学での学びを解説する伊藤

長野大学には障害学生を積極的に受け入れてきた伝統があります。

傾斜地に立地するという不利な状況においても、その物理的なバリア(障壁)をできるかぎり解消するよう、エレベータや段差昇降機、スロープなどの設置を進めてきました。
また、学生主体のキャンパス作りのひとつの柱として「バリアフリーキャンパス」という理念を打ち出し、自然に声をかけ、助け合う意識を全学生・教職員に浸透させようと、心のバリアを取り除くための努力をしています。
聴覚障害学生の授業支援を推進するためのノートテイクや、視覚障害学生のために資料を点訳したり、点字誘導ブロックを設置したり、あるいは学内の掲示板を電子化し、各種連絡も電子メールを用いるなどすることで、情報のバリアを解消しようとしています。

このようなバリアをなくすために様々な対策を講じても、まったく等しい学修環境が提供できているとは言えず、さらなる目標に向かって努力をすることになります。
さらなる目標を見いだすためにも、その目標に向かって邁進するためにも、積極的に障害のある学生を受け入れ、彼ら彼女らからの自発的で積極的な意見を頂き、ディスカッションを経て、新たな発見に喜び、そこからさらなるバリアフリーキャンパス作りを進めることになります。

わくわくするような取り組みができることを祈りながら、新たな入学者を心待ちにしています。
伊藤英一


6月30日に行われた伊波先生の特別講義の感想から、一部を抜粋してご紹介します。

「まだどこかでハンセン病元患者への偏見を持っている人は少なくないと思う。伊波先生が残っている人に長野(ふるさと)を届けてほしいと言っていた。そういったことで喜んでもらえるなら、ふるさとを届けてあげたいなと思った。」(Cさん・1年生)

「ハンセン病患者の生活を想像すると、心が痛む。収容される前は職についていた人もいたのに、家族や故郷から切り離されてしまった。人は社会の中でしか生きられない生き物だから、これは相当つらことだろう思う。」
「らい予防法が廃止された今も、療養所を出られない人が多い。差別と偏見が根強いからだ。私は、患者がこのような立場に置かれてしまったのは全て国の誤った政策のせいだと思っていた。しかし、伊波さんの言う通り「国民の無関心」にも原因があったのだと気付いた。「消毒や隔離が行われているが、本当にそんなに恐ろしい病気なのだろうか?」「療養所へ送られた人々はどうしているだろう」等の疑問を多くの人が抱いていたら違う道を辿っていたかもしれない。」(Rさん・1年生)

社会福祉学部 高木潤野

社会福祉学部ブログをご覧のみなさんこんにちは。社会福祉演習・実習室長の樋澤です。

今後このブログに随時、本学社会福祉学部における実習の話題をUPしていきたいと思います。

3年生は今夏の初の配属実習に向け、日々事前学習を行っています。

4年生は昨年度終了した配属実習の学びの集大成となる実習報告会に向けて、準備を進めています。ちなみに実習報告会は7月24日に実施予定。当日の様子はこのブログにもUPしたいと思います。

本日は挨拶をかねて、初ブログ書き込みをしてみました。

皆さま今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

社会福祉学部 樋澤吉彦

6月30日(水曜)の1〜2限を利用して、社会福祉学部1年生を対象とした特別講義がありました。

「社会福祉の考え方」(必須科目)の特別講師として、作家で上田市在住の伊波敏男先生をお招きいたしました。伊波先生からは、ハンセン病回復者としての貴重な体験をもとにしたお話を伺う事ができました。
伊波先生のwebページ
http://www.kagiyade.com/

講演中の伊波敏男先生

日本が過去においてハンセン病患者を隔離(差別)してきた問題について、ご自身の体験を通して語られた内容と共に「無関心でいた国民すべての責任」であるというご指摘は、学生たちの記憶にしっかりと残るはずです。
「人権」や「差別」という問題を考える良い機会となったことでしょう。

伊藤英一
長野大学公式サイトへ