6月30日に行われた伊波先生の特別講義の感想から、一部を抜粋してご紹介します。
「まだどこかでハンセン病元患者への偏見を持っている人は少なくないと思う。伊波先生が残っている人に長野(ふるさと)を届けてほしいと言っていた。そういったことで喜んでもらえるなら、ふるさとを届けてあげたいなと思った。」(Cさん・1年生)
「ハンセン病患者の生活を想像すると、心が痛む。収容される前は職についていた人もいたのに、家族や故郷から切り離されてしまった。人は社会の中でしか生きられない生き物だから、これは相当つらことだろう思う。」
「らい予防法が廃止された今も、療養所を出られない人が多い。差別と偏見が根強いからだ。私は、患者がこのような立場に置かれてしまったのは全て国の誤った政策のせいだと思っていた。しかし、伊波さんの言う通り「国民の無関心」にも原因があったのだと気付いた。「消毒や隔離が行われているが、本当にそんなに恐ろしい病気なのだろうか?」「療養所へ送られた人々はどうしているだろう」等の疑問を多くの人が抱いていたら違う道を辿っていたかもしれない。」(Rさん・1年生)
社会福祉学部 高木潤野