特別支援学校での進路説明会

6月下旬、長野県内の特別支援学校において進路説明会を実施しました。

特別支援学校生徒に対して大学での学びを解説する伊藤

長野大学には障害学生を積極的に受け入れてきた伝統があります。

傾斜地に立地するという不利な状況においても、その物理的なバリア(障壁)をできるかぎり解消するよう、エレベータや段差昇降機、スロープなどの設置を進めてきました。
また、学生主体のキャンパス作りのひとつの柱として「バリアフリーキャンパス」という理念を打ち出し、自然に声をかけ、助け合う意識を全学生・教職員に浸透させようと、心のバリアを取り除くための努力をしています。
聴覚障害学生の授業支援を推進するためのノートテイクや、視覚障害学生のために資料を点訳したり、点字誘導ブロックを設置したり、あるいは学内の掲示板を電子化し、各種連絡も電子メールを用いるなどすることで、情報のバリアを解消しようとしています。

このようなバリアをなくすために様々な対策を講じても、まったく等しい学修環境が提供できているとは言えず、さらなる目標に向かって努力をすることになります。
さらなる目標を見いだすためにも、その目標に向かって邁進するためにも、積極的に障害のある学生を受け入れ、彼ら彼女らからの自発的で積極的な意見を頂き、ディスカッションを経て、新たな発見に喜び、そこからさらなるバリアフリーキャンパス作りを進めることになります。

わくわくするような取り組みができることを祈りながら、新たな入学者を心待ちにしています。
伊藤英一


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