お久しぶりです、ブログ係の太田です。
今回のゼミでは教科書第六章を読み解き、またそれを元に事例を考えた成果を競いました。
と、まずはコンペの前にゼミ長の元気な挨拶からゼミが始まりました。
そして、来週行われるモリモリカップの班分けについての説明がモリモリカップ長からありました。
このグループに分かれてモリモリ小運動会の種目に挑む事や、
選手宣誓であいうえお作文を発表するという課題も伝えられ、いよいよという感じです。
さて、ここから発表に移っていくのですが、チームミルキーウェイの発表の前にこのようなまとめプリントが配られました。
これから発表するスライドの内容を文字で見返せるようにしてあったので、
その後の質疑応答でも重宝していました、ナイスアイデアです。
発表では、常に目を引くような面白い画像や、すっきりしたレイアウトが使われたスライドが多かったです。
このスライドではコモディティ化という、製品の差が無くなり価格でしか勝負できなくなる状態の事を、
このように低価格戦略の代表的な企業のキャラクターを配置して表現しています。
また、六章で要となる要素である、カテゴリーイノベーションについても、
教科書中の図に実際の商品画像を入れながら説明しています。
まとめとして、その企業の「企業らしさ」に加えて「顧客の気持ち」を考えて行くのが大事だという結論でした。
それについて考えて出てきた商品案が、
Web通販サービスのA社カフェでした。
オンラインで買い物をする時に、自分の興味の無い物までは探せない事を説明し、
オフラインでの繋がりを作る事で自分が興味を持っていなかったけど意外と良かったという物を
発見してもらうというような趣旨でした。
これについて各チーム熱い質疑応答を交わしましたが、中でも印象的だったのは、
彼の質問でした。
もしA社カフェができれば、同じような競合他社のカフェが出来てもおかしくない、
むしろそうやって模倣された時に、A社カフェらしさや、差別化できる要因は何なのか、という質問です。
他のグループも、カテゴリーイノベーションについて真摯に取り組む中で、
結果として模倣された時に差別化できない、という点について悩んだチームも多く、
非常に今後に重要な質問だったと思います。
さて、次に対戦相手のチームの発表なのですが、チーム名が長いので、今回は絶好調チームとさせて頂きます。
絶好調チームはカテゴリーイノベーションの説明の際に、このような面白い画像を使ったり、
その他の場所でも常に、クスっと笑ってしまったりするような、インパクトのある発表をしていました。
その後、カテゴリーイノベーションの説明で、カテゴリーイノベーションは価値の再定義であるという発表をしていましたが、
ここがその後の質疑応答で争点になりました。
他のチームに共通して考えられてきたカテゴリーイノベーションは、どのような価値を再定義すれば良いのか、という
価値自体の内容まで大きく踏み込んだ物が多かったので、今後じっくり詰めて行く事が期待されます。
しかし、事例を挙げて価値を再定義していく際には、絶好調グループは深い分析を行っていました。
業界で今まで求められてきた価値と、ここで挙げているカメラメーカーB社の強みを合わせて考えています。
それを踏まえて出た商品が、
TOTAプリでした。
大まかに言えば持ち運べるプリクラで、撮影したその場で落書きとシール印刷ができると言ったものです。
ここで特に良かった点は、楽しいを共有、というコンセプトでした。
ただ記録するという事や、撮影を楽しむ、という枠を超えて、その場の複数人で楽しみが共有され、
それが積分的に増していくという点は、非常に良かったと思います。
しかしそれだけでは終わらないのが森ゼミ、鋭い質疑応答が飛び交います。
彼からの質問は、価値の可視性についてなかなか根本的な事を突いていて、
価値の可視性が低い物は、顧客が価値を感じ取れるのかどうか?という質問でした。
もちろん顧客が価値を感じ取れない物はあまりよくないのですが、
価値の可視性を低く低くと考えていると、単純に価値のわかりづらい物になってしまうのは、
皆が陥り易い罠だったと思います。
また、彼はTOTAプリのプリクラ的楽しさについて深く考えていました。
プリクラという場所に行く事自体が楽しいという点や、
最近の若い人は実物のシールよりも、画像データをウェブでアップロードする方が多いのではないかという、
実際の顧客の行動をよく考えた質問をしていて、
むしろ男なのに何故ここまで最近の女の子の生態に詳しいのか、と疑問になるぐらいでした。
さて、両グループの質疑応答を終えて投票が行われ、勝者は・・・・
絶好調グループでした!おめでとうございます!
以上で今回の一連のコンペは全て終了しました、これで前期に行ってきた教科書の通読と、
そこから組み上げる各グループなりの論理の作業は一区切りを迎えます。
次回はモリモリカップで皆体を動かします、皆さん頑張りましょう!