社会福祉基礎実習(長和町)

長野大学社会福祉学部の2年生は、地域医療先進県である長野県における保健・医療・福祉の連携(統合)を見聞するため、県内でも有数の先進的な取り組みを展開している自治体(町・村)を夏期休業期間中に少人数グループで訪問し、それらの取り組みを体験的に学ぶ「社会福祉基礎実習」を履修します。

基礎実習における主なプログラムは以下のような内容となっています。

(1)首長(村長や町長)や関係職員から直接お話をお聴きするための講話
(2)地域における社会福祉施設や社会資源としての拠点等の見学
(3)老人デイサービスや障害者就労支援施設、老人保健施設、グループホーム、保育所などに1名、あるいは数名で配属する体験実習
(4)毎夜、宿舎での実習を振り返るミーティング
(5)最終日には地域や関係団体職員による質疑応答

この社会福祉基礎実習は国家資格取得のための実習ではありません。
ほとんどすべての学生が履修する専門導入科目、あるいは初年次教育の総まとめ的な科目であり、県内各地域の多大なるご協力を頂きながら実施しているものであり、長野大学独自の他大学でも類を見ない学びの場になっています。


本年度も夏期休業期間となり「社会福祉基礎実習」が各地ではじまりました。


2013年8月20日から22日までの3日間、10名の学生と2名の引率教員により、長野県小県郡長和町(旧長門町、旧和田村)での実習をおこないました。


8/20は午後からの羽田健一郎長和町長による講話から始まりました。
行政トップの首長から直接話を頂く機会などははじめてであり、学生たちは緊張の中にも大変有意義な経験でした。その後、町内見学をおこない、翌日からの配属実習の状況を把握することができました。

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羽田健一郎長和町長による講話

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町内見学では、施設長から施設等の概要を伺った後、施設内を見学します。

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老人保健施設では特殊浴槽なども見学させて頂くことができました。

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施設内に設置されたトイレにはバリアフリーのための各種工夫が施されています。

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グループホームへの移動は、稲穂が実りつつある田んぼのあぜ道を通っていきます。

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宿舎(旧中山道にある旅館)での朝食風景。普段、朝食は食べないという学生もおりますが、実習には体力も必要であるため、しっかりと食事をしていました。

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体験実習では、施設利用者とコミュニケーションをとったり、レクリエーションを担当したりしました。(個人が特定できない様に画像を加工してあります)

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一日の終わりはミーティング(ふりかえり)で締めくくります。

学生それぞれがどのような実習計画にもとづいて学びを積み重ねることができたのか、その日のうちにまとめます。
毎日、実習先が異なるため、その日に実習をした学生から、明日実習をする学生に向けて、当該施設の概要や留意点などを申し送ります。

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緊張の連続だった実習を終えて、夕食や風呂を済ませた後のミーティング。

睡魔と戦いながら各自の実習を振り替えるのは辛いことではありますが、全員が頑張っていました。

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最終日にはそれぞれの振り返りの後、長和町職員で、なおかつ長野大学卒業生でもある先輩による質疑応答で締めくくりました。

さらに。。。

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長門牧場(長野県小県郡長和町)の美味しいアイスクリームを羽田町長から差し入れて頂きました。

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3日間の実習を終え、宿舎を後にします。

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基礎実習を実施する自治体・地域への往復は可能な限り公共交通機関を利用します。

過疎化・高齢化が進む中、地域社会にどのようなサービスや政策が必要となるのかを、さまざまな角度から見聞することが大切です。
それぞれの自治体・地域がどのような所に所在するのかを交通の便を身をもって体験することも学修の一環です。

基礎実習を終えた2年生は、沢山の事柄を吸収し、それぞれとても良い笑顔で帰っていきました。

社会福祉学部長 伊藤英一

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