社会福祉基礎実習(小川村)

長野大学社会福祉学部の2年生は、地域医療先進県である長野県における保健・医療・福祉の連携(統合)を見聞するため、県内でも有数の先進的な取り組みを展開している自治体(町・村)を夏期休業期間中に少人数グループで訪問し、それらの取り組みを体験的に学ぶ「社会福祉基礎実習」を履修します。

基礎実習における主なプログラムは以下のような内容となっています。

(1)首長(村長や町長)や関係職員から直接お話をお聴きするための講話
(2)地域における社会福祉施設や社会資源としての拠点等の見学
(3)老人デイサービスや障害者就労支援施設、老人保健施設、グループホーム、保育所などに1名、あるいは数名で配属する体験実習
(4)毎夜、宿舎での実習を振り返るミーティング
(5)最終日には地域や関係団体職員による質疑応答

この社会福祉基礎実習は国家資格取得のための実習ではありません。
ほとんどすべての学生が履修する専門導入科目、あるいは初年次教育の総まとめ的な科目であり、県内各地域の多大なるご協力を頂きながら実施しているものであり、長野大学独自の他大学でも類を見ない学びの場になっています。


本年度も夏期休業期間となり「社会福祉基礎実習」が各地ではじまりました。


2013年8月27日から29日までの3日間、8名の学生と2名の引率教員により、長野県上水内郡小川村(「にほんの里100選」「本州の臍」で有名)での実習をおこないました。


8月27日午前9時30分より、村内見学から実習がスタート。
小川村社会福祉協議会の松本副会長による挨拶の後、伊藤事務局長による村内見学が実施されました。

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小川村社会福祉協議会「サンリング」から村内見学が始まりました。

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企業センター(障害者就労支援施設B型)を見学しました。

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企業センター内に設置された共同作業所を見学しました。(個人が特定できない様に画像を加工してあります)

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小川村保育園では園長から説明を伺う事ができました。

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サンリングでは、小川村独自の高齢者福祉ハウスから見学が始まりました。

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老人デイサービスの厨房を見学しています。村内への配食サービスも実施しています。

村内見学後、伊藤博文小川村長による講話となりました。

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伊藤村長からは、小川村の歴史から、現在の人口動態などを含む状況、力を入れている子育て支援策などについて伺う事ができました。

昼食後、それぞれの配属先で実習をおこないました。

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作業所にて、利用者と一緒に箱折り&箱詰め作業をしました。(個人が特定できない様に画像を加工してあります)

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保育園では園児と一緒に運動会でおこなうリレーの練習。

夕方には宿舎へ戻りました。

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疲れなどまったく無いような学生たちと、宿舎の美味しい夕食を囲みながら。


夕食後のミーティングにて、その日におこなった実習の振り返ります。

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初日のミーティングでは、慣れないこともあり時間が掛かりますが、2日目以降は短時間で終えることができました。


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最終日の午後からは3日間の実習を振り返り、小川村社会福祉協議会松本副会長と、小川村保健センター高木主幹に同席頂き、質疑応答のための時間を設けた頂きました。

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小川村での実習を終えて、バスターミナルから長野駅へ向かうバスの前で記念撮影。

デイサービスの送迎や訪問介護に同行することで、独居老人が山奥にも居住しているという実態を垣間みることができた学生たち。
自治体(地域社会)にどのようなサービスや政策が必要となるのかを、さまざまな角度から考えることができたのではないかと思います。


小川村での基礎実習を終えた2年生は、沢山の経験をし、それぞれが福祉のイメージを描けるようになったのではないかと思います。とても良い笑顔で帰っていきました。

社会福祉学部長 伊藤英一

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