里川の魚たち5 カジカ〜翼のような大きな胸びれ

里川の魚たち第5回目はカジカです。カジカ科に属するこの魚は、里川の中では
上流域に分布し、時々イワナ釣りをしていると釣れたりすることがあります。肉食
性で、水生昆虫や時には小魚を食べることもあります。

ヨシノボリと同じく「イクメン」で、繁殖期である早春に、雄は石の下に巣を作り、
雌が巣石の天井に卵を産みつけた後、雄だけがふ化するまで卵を育てます。

私はカジカをはじめて見たときから、なんだが鳥に似ているなあと感じていたの
ですが、その理由はカジカの大きな胸びれが、鳥の翼のように見えるからかも
しれません。いつも流れがある川の中で、こんなに大きな胸びれは邪魔になる
のでは? と思うのですが、あまり無駄なものは、基本的には進化しないのが生物
の世界。この大きな胸びれを、彼らが生活の中でどんなふうに使っているのか、
今後調べてみたいテーマの一つです。

大変美味しい魚で、よく食用にされます。私は、唐揚げやカジカ酒(炭火で焼いた
カジカを日本酒に入れて作る)などが好きです。


昨年の夏の佐渡島でのゼミ合宿の時に、島内の小川で採集されたカジカの
写真です。
カジカ佐渡.JPG

















長野大学から車で20分ほどの距離にある武石川で観察できた、カジカの卵
です(掘 邦昌さん撮影)。「いくら」みたいで美味しそう?
カジカの卵.jpg
















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このページは、高橋大輔ゼミナールが2012年1月20日 10:29に書いたブログ記事です。

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