里川の魚たち3 ウグイ〜千曲川の初夏を彩る魚

「里川の魚たち」第3回目は、ウグイです。この魚は、ほぼ日本全国の
河川や湖沼に生息するコイ科魚類です。大きいものは40cmを越える
ほどに成長します。

ウグイは集団で産卵を行う魚です。初夏、派手な赤色を示すように
なったたくさんの雄と雌が川の瀬に集まって産卵します。

この産卵習性を利用した伝統漁法が、千曲川の初夏の風物詩である
「つけば漁」です。ウグイは瀬ならどこでも産卵するわけではなく、
こぶし大の浮き石(川の底の礫に埋まっていない石)がたくさんある
場所で好んで産卵します。このウグイが卵を産みたくなる場所を
人が用意しておき(これをつけばと呼びます)、そこに集まったウグイを
捕らえるのがつけば漁です。

つけばは、漁師の方によって少しずつ作り方が異なっています。また、
これまでの経験や勘を頼りに、毎年つけばの構造や位置を作りかえるそうです。



春先に産川で採集されたウグイです。色づき始めています。とても美味しい魚です。
ウグイ.JPG






















いつもお世話になっている漁師さんのつけばです。写真の右側の枠内に、ウグイが
卵を産みたくなるような場所を作り、ウグイをおびき寄せます。毎年学生と一緒に
見学(&ほんのちょっぴり漁のお手伝い)をさせて頂いています。
つけば.JPG






















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このページは、高橋大輔ゼミナールが2011年12月27日 09:12に書いたブログ記事です。

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