2011年9月アーカイブ

ゼミ合宿の後半は、新潟大学理学部付属の臨海実験所で、

磯の生物採集と種同定の実習を行いました。普段はあまり眼に

することのない海の生物ですので、種同定にはかなり苦戦しましたが、

何とかほぼ全ての生物の種名を突き止めることができました。



  3泊4日のハードな合宿でしたが、参加したゼミ生たちには、今回学んだ

ことを、ぜひ日々のゼミの調査研究に活かして欲しいと思います。


  今回のゼミ合宿では、朱鷺・自然再生学研究センターならびに新潟大学

理学部付属臨海実験所の教職員の方々に、大変お世話になりました。

この場を借りてお礼申し上げます。


新潟大学理学部付属臨海実験所は、佐渡島西部の「達者」に

位置します。

1臨海実験所入り口.jpg









臨海実験所の目の前は漁港です。水の透明度は20m以上!

2臨海前の港.jpg










磯採集の前に、臨海実験所の教員の方からレクチャーを

受けました。磯採集の模様は、防水カメラを忘れたため

撮影できず。

4磯採集の説明.jpg










夜間に灯下採集も行いました。ライトの明かりに集まって

きた生物を採集します。

3灯下採集.jpg










いよいよ種同定の開始です。おそるおそる磯の生物に触

れる学生たち。

5実習風景.jpg










魚類では、アヤアナハゼなどの底生魚がたくさん採集さ

れました。

6アヤアナハゼ.jpg










クロアワビやヤスリヒザラガイなど。

7アワビなど.jpg










シロウミウシなどのウミウシの仲間もたくさん採集すること

ができました。

8シロウミウシ.jpg










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2011年9月13日から16日にかけて、入門・専門ゼミ合宿で
新潟県佐渡島に行きました。

佐渡島といえば「朱鷺(トキ)」。現在、佐渡島では、
トキの野生復帰を支援し、トキとの共生をもとにした自然再生や
地域づくりを考える「超域朱鷺プロジェクト」(新潟大学 朱鷺・
自然再生学研究センター)が展開されています。

今回のゼミ合宿の目的の1つは、その超域朱鷺プロジェクトの
活動現場を見学させてもらい、学生のゼミ研究に活かすことです。

ト キの野生復帰のためのエサ場づくりや、野外放鳥の前に周辺環境に
慣らすために、自然に近い環境下でトキを飼育する野生復帰ステーション、
認証米である「朱鷺と暮らす郷」米を育てている水田などを、
朱鷺・自然再生学研究センターの方に案内頂きながら、見学させてもらいました。

また、佐渡島の 海は非常に透明度が高く、ダイビングスポットとしても有名です。
普段のゼミの調査で見る川や湖などの淡水の生き物とはまた違った特徴を持つ
海の生物を観察 し、「生き物を見る眼」を養ってもらうことも、今回の合宿の目的です。

海の生物観察についての話は、また後ほどこのページにアップする予定です。

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■新潟港からフェリーに乗って、佐渡島へ出発です。
1行きのフェリー1.jpg














■2時間半ほどで佐渡島に到着です。
2佐渡島に近づく2.jpg













■今回、宿泊させて頂いたトキ交流会館です。
3トキ交流会館2.jpg














■センターの方に超域朱鷺プロジェクトの概要について説明いただ
きました。
4トキプロジェクトの説明2.jpg














■トキのエサ場再生活動の一環として、整備されつつある
キセン城の棚田跡地です。
5棚田全景2.jpg














■認証米である「朱鷺と暮らす郷」米を育てている水田。
この認証米の売り上げの一部はトキ保護募金に寄付されます。
8認定米水田の見学2.jpg














■水田の端に見える素ぼりの水路は「江(え)」。元々は、冷たい水を
温めて、イネの生育をよくするために造られるものなのですが、江に
は常時水が張られてお り、水田を干した時の水田内の生物が避難
する場所としても利用されます。このような生物多様性を高めること
につながる水田で育てられた米だけが、「朱鷺と 暮らす郷づくり」米
として認証されます。
9-1江の説明2.jpg














■野生復帰したトキを、運良く観察することができました!
ゆったりと羽ばたくトキの姿には、なかなかに人の心を打つ
ものがあります。
トキ羽ばたく.jpg


















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2011年9月8日に、鹿曲川下流部において、長野大学の

協定校である東御清翔高校の生徒とゼミ生とで、指標

生物を用いた水質判定調査を行いました。

  東御清翔高校では、昨年度より東御市と
連携して高校

周辺の河川調査を行っています。今年度は、サポート要員

として、私のゼミ生たちがこれまでに2回、この調査に参加

しています。

  今回の調査では、ヒラタカゲロウやサワガニ、アカザやシマドジョウ

などが採集されました。指標生物を用いた水質判定の結果、

鹿曲川下流部の水質階級はI(きれいな水)であることがわかりました。

今後も、地域の高校と連携しながら河川環境の調査を行っていきたい

と思います。

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高校生と一緒に水棲生物を分類するゼミ生。「他人に教える」という行為によって、
ゼミで学んだことの理解がより深まるのではないかと思います。

縮小.jpg
















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