2011年9月13日から16日にかけて、入門・専門ゼミ合宿で
新潟県佐渡島に行きました。
佐渡島といえば「朱鷺(トキ)」。現在、佐渡島では、
トキの野生復帰を支援し、トキとの共生をもとにした自然再生や
地域づくりを考える「超域朱鷺プロジェクト」(新潟大学 朱鷺・
自然再生学研究センター)が展開されています。
今回のゼミ合宿の目的の1つは、その超域朱鷺プロジェクトの
活動現場を見学させてもらい、学生のゼミ研究に活かすことです。
ト
キの野生復帰のためのエサ場づくりや、野外放鳥の前に周辺環境に
慣らすために、自然に近い環境下でトキを飼育する野生復帰ステーション、
認証米である「朱鷺と暮らす郷」米を育てている水田などを、
朱鷺・自然再生学研究センターの方に案内頂きながら、見学させてもらいました。
また、佐渡島の
海は非常に透明度が高く、ダイビングスポットとしても有名です。
普段のゼミの調査で見る川や湖などの淡水の生き物とはまた違った特徴を持つ
海の生物を観察
し、「生き物を見る眼」を養ってもらうことも、今回の合宿の目的です。
海の生物観察についての話は、また後ほどこのページにアップする予定です。
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■新潟港からフェリーに乗って、佐渡島へ出発です。
■2時間半ほどで佐渡島に到着です。
■今回、宿泊させて頂いたトキ交流会館です。
■センターの方に超域朱鷺プロジェクトの概要について説明いただ
きました。
■トキのエサ場再生活動の一環として、整備されつつある
キセン城の棚田跡地です。
■認証米である「朱鷺と暮らす郷」米を育てている水田。
この認証米の売り上げの一部はトキ保護募金に寄付されます。
■水田の端に見える素ぼりの水路は「江(え)」。元々は、冷たい水を
温めて、イネの生育をよくするために造られるものなのですが、江に
は常時水が張られてお
り、水田を干した時の水田内の生物が避難
する場所としても利用されます。このような生物多様性を高めること
につながる水田で育てられた米だけが、「朱鷺と
暮らす郷づくり」米
として認証されます。
■野生復帰したトキを、運良く観察することができました!
ゆったりと羽ばたくトキの姿には、なかなかに人の心を打つ
ものがあります。
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