ゼミ生の早水 悠さんが、「千曲川上流域−中流域における土壌流出に
関する調査」という研究テーマで、第10回こしじ水と緑の会・朝日酒造
自然保護助成基金に採択されました。
こしじ水と緑の会は、里山や水辺に代表される身近な自然環境を守り、
現在と未来の世代に豊かな自然環境を提供することを目的に、2001年に
設立された会です。
本助成金は、新潟県の朝日酒造(日本酒の「久保田」で有名な会社です)の
支援を受けて、民間団体と個人が行う新潟県内および他県からの流入河川に
おける自然環境の保全活動や調査研究活動に対し、資金助成を行うという
ものです(詳細はこちらを参照下さい)。
近年、千曲川の中流域では、雨が降ったときに濁りが目立つようになっています。
このような濁りは、陸上からの土砂が川へ流れ込むことで生じます。川への土砂
の過剰な流入により、アユや水生昆虫の餌となる藻類が川で生えにくくなったり、
様々な水棲生物が隠れ場所として利用する川底の石の隙間が埋まるなどの、河
川生態系へのダメージが心配されますが、これまで、千曲川ではあまり詳しい
調査が行われていません。
早水さんの研究は、特に千曲川の上流から中流域にかけて、川の周辺の土地利用の
状況(森なのか畑なのか、あるいは居住地なのか等)と、千曲川の濁り具合との関連
性を調べ、千曲川の自然環境の保全に役立てることをねらいとしたものです。
助成期間は2011年4月から2012年9月までで、助成金額は50万円です。早水さんの
研究成果は、千曲川の、そして信濃川の環境の保全に必ず役立つものと期待しています。
もちろん、ゼミで彼の研究をしっかりとサポートしていきたいと思います。
こしじ水と緑の会の平澤理事長より助成決定
書を受け取る早水さん。
研究計画の発表を行う早水さん。かなり緊張している?
頂いた助成金を有効に活用し、しっかりと研究を行って
欲しいと思います。
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