信越トレイル・ブナ林トレッキング
「一秋ゼミ合宿」&「森の恵みクリエイター養成講座・学外実習」合同企画
1.日程: 5/25(金)-26(土)
一泊二日 14:30(大学発)~翌日の 16:30(大学着)
2.参加者: 学生21名(男性19名+女性2名)、教員1名
3.目的:
①なべくら高原「森の家」(http://www.nabekura.net/)が主催するトレッキングツアー(ガイド付)に参加し、エコツーリズムの魅力を体験的に学ぶ。
② 信越トレイル周辺のブナ林を散策し、ブナの新緑と芽生え(7年ぶりの一斉発芽)を楽しみながらブナの林の生態を学ぶ。
4.プログラム:
■5/25(金)
14:30 大学出発
14:30~16:30 借り上げ大型バスで移動
16:30 なべくら高原「森の家」到着(チェックイン)
16:30~17:00 休憩
17:00~17:15 借り上げ大型バスで移動
17:15 「いいやま湯滝温泉」到着
17:15~19:30 温泉入浴、夕食(郷土料理プラン)
19:30 借り上げ大型バスで移動
19:45 なべくら高原「森の家」到着
20:00~21:30 ナイトハイク(「森の家」周辺)
21:30~00:00 自由時間
00:00 就寝
■5/26(土)
7:30 起床
7:30~8:15 朝食(お部屋毎にベーグル、ピタサンド、お飲物)
8:15~8:45 荷物パッキング
9:00 なべくら高原「森の家」(チェックアウト)
9:00~10:30 トレッキングツアー①:ブナ林散策、ブナ芽生え観察(「森の家」周辺)
10:30~11:00 借り上げ大型バスで移動
11:00~14:00 トレッキングツアー②:残雪と新緑の原生的ブナ林散策、「いいやまブナの森倶楽部」保全活動現地見学、昼食(鍋倉山中腹)※残雪上を歩く。
14:00~14:30 借り上げ大型バスで移動
14:30~15:00 道の駅「花の駅・千曲川」(http://www.chikumagawa.net/)
15:00~16:30 借り上げ大型バスで移動
16:30 大学到着、解散
5.宿泊: 「森の家」コテージ(http://www.nabekura.net/syukuhaku_shisetu.html)
学生(男性)19名: 4棟
学生(女性)2名: 1棟
教員1名: 1棟
(定員6名、一部7名部屋あり)
6.参加費用: 10,000円/人(以下のすべての合計)
・宿泊費(一泊二日3,000円~8,000円/棟)+食費(夕食3,000円+朝食700円+おにぎり弁当600円/人)
・ガイド費(2名)(ナイトハイク20,000円/22人+トレッキングツアー①②30,000円/22人)
7.服装・持ち物:
・歩きやすく汚れてもいい服装(長袖・長ズボン、防寒着、帽子)
・着替え
・タオル
・軍手(手袋)
・歩きやすい靴(できればトレッキングシューズ+スパッツ)→レンタルトレッキングシューズ(スパッツ付)500円/日(事前申し込み必要)
・ポール(スキー用ストック) →レンタル1セット500円/日(事前申し込み必要)
アルバム
■1日目: 郷土料理、ナイトハイク
「森の家」に到着 コテージへ移動
郷土料理の夕食 山菜の天ぷら(フキノトウ、タラの芽、
宿の方が丁寧に料理の説明をしてくださいました。 コシアブラ、コゴミ、ネマガリタケなど)
アスパラのオーブン焼き 岩魚の塩焼き
クレソンとほうれん草のおひたし きのことネマガリダケの炒め物
エゴ(海藻料理) フキノトウと山ごぼうのきんぴら
ジャガイモの甘酢漬け ワラビの辛し和え
みゆきポークの冷しゃぶ アスパラのゆで
ニシンが入って「田植え煮」(郷土料理) ミョウガの漬物
田植えの時期に作って食べるそうです。
ネマガリダケのツナ和え きのこと豆腐の味噌汁
笹寿司(郷土料理)
向かって右から食べると、笹の葉の縁のギザギザが口にひっかからないで、食べられます。
甘塩っぱいワラビの佃煮から始まって、卵焼きへ、最後に紅しょうがをいただいて、さっぱり!
と、一つの笹寿司にちゃんとした世界がありました。
ナイトハイク開始! 真っ暗の森を散策
・クロモジ・スギの葉の匂いをかぐ。
・一人ずつ列の先頭を歩く。
・ホタルの幼虫が光っているのを観察。
ロッジで語らい 今晩のねぐら作り
■2日目 ブナ林トレッキング
チェックアウト直前の様子 コーヒー(豆)付きのリッチな朝食
2日目スタート 「森の家」周辺のブナ林散策
ブナ林をご案内いただくカイドさん達 リョウブ
とても楽しく、親切にガイドいただきました。 昔、この地域の方々は、つぼみが開いた
ばかりの若葉をかさ増しでご飯に入れて、
食べていたそうです。
リョウブの芽吹いたばかりの若葉 ちなみに、リョウブの実
食べてみましたが、微妙・・・
オクチョウジザクラ オオカメノキの装飾花
花を横からみると、「丁」の字にみえるので、 花は中心部分で、まだつぼみ。
丁字(チョウジ)ザクラと呼ばれるそうです。 秋には赤い実がなります。
ウリハダカエデの実 羽がついた実
風に乗って飛ばされます。 くるくる回って、綺麗に飛びました。
スギの葉の匂いをかぐ。 癒されましたか?
小学生の男子は嫌がるそうです。
スギの人工林を抜ける。
スギとブナの混交林
2011年の秋に落下したブナの実 ブナの実の中身
甘味があって、うま!
発芽し根を出したブナの種子 種皮がまだついたブナの実生
触てみると、意外と固いブナの子葉 子葉が開き始め
子葉が開き、本葉が出始めたブナの実生 ブナの実生群
7年ぶりの大豊作
ブナの実生の親
ブナの稚樹(5歳くらい)の展葉! ブナ林を歩く学生達
ブナの落葉 ブナの葉の表面
腐りにくため、長いこと落葉が堆積し、 葉脈が雨どいのようになっていて、
ブナの林は保水力が高いそうです。 雨水を受け、雨水は葉→枝→幹をつたい、
そのことを住民は古くから知っていて、 地面に到達するそうです。
民家の近くのブナ林を大切にしてきました。
ブナ林を見上げるゼミ生達
クロモジの花と芽吹き クロモジの匂いをかぐ学生達
高級楊枝の材に使われていました。
小枝を折ってかぐといい匂いです。
雪の重みで幹の根元が曲がったブナ 今年の積雪(5m)で、屋根が壊れてしまった
あずまや
今年の積雪(5m超え)
スギの木の幹に傷がついていますが、わかりますか?
除雪車が通った痕が、地面から5mの高さにあります。
ちなみに、残雪期は、樹木の高さがかなり低く感じるそうです。
ユキツバキの花 コナラの実(堅果)
「森の癒し」研究チーム(2年生)が調査開始 レンタルしたトレッキングシューズをはく。
唾液アミラーゼをブナ林トレッキングの前と 初心者は悪戦苦闘!
後で比較します。
準備万端の3年生達 登山口までバスで移動
めざす鍋倉山!(車中から撮影)
鍋倉山ブナ林トレッキングの登山口 準備体操をしっかりと・・・
さて、スタート! 残雪の上に踏み入る
一列になって、トレッキング開始! ブナの幹の周り雪が綺麗に解けていました。
雪解けが進むブナ林
足元を確かめながら、ゆっくりと。 沢筋に沿って、標高を徐々にかせぐ。
雪の下からは、水が流れる音が聞こえました。 沢の上に雪が1mくらい積もっているそうです。
今回、一番の難所!
難所で、極めポーズ!
落下したブナの実(堅果)
ブナの木の根元で、ランチ!
さて、何かして遊ぶか!
これぞ、天然スノースライダーだ!
屈伸のポーズからバランスをとって、靴底で滑る!
なんと美しいシュプールだ!
集合写真
鍋倉山中腹のブナ林コアエリア!
ネズミにかじられたブナの樹皮 炭焼き窯の跡
石が組んでありました。
俺はまさにブナに癒されている!!!
後ろ髪をひかれる思いで、下山。 膝ががくがく?
駐車場が見えてきました。 「森の家」に到着
ロビーでくつろぐゼミ生達 駐車場での別れ
ぐったり? とても充実した時間を送ることができました。
「森の家」のガイドのみなさん
2日間、ありがとうございました。
帰りの道の駅でみかけた山菜
コゴミ コシアブラ
ネマガリタケ ニセアカシアの花