能登半島で「たこすかし」

2011年11月3日〜5日にかけて、森の恵みクリエイター養成講座の課外実習として、
石川県の能登半島で展開されている、里山里海アクティビティに学生と一緒に参加し
てきました。

里山里海アクティビティとは、過疎高齢化が進み、集落機能の弱体化や、里山里海の荒廃が
課題である能登半島において、都市部での自然志向や、田舎への憧れなどの農山村地域への
さまざまなニーズを能登に呼び込み、交流活動を通じて地域活動を活発化し、都市と能登が
一緒になって持続可能な社会の能登モデルをつくろうという試みです。

ブナの森でのエコツアーや農家民宿での宿泊など、さまざまな体験活動を行い、どれも
非常に印象深いものだったのですが、ここでは初日に参加した「たこすかし」について
紹介します。

たこすかしとは、秋に産卵のために能登の沿岸部に寄ってくるタコを捕る伝統漁法の1つです。
「すかす」は「だます」ことを意味する方言です。タコが好んで食べるカニの疑似餌を竿先に
付け、その疑似餌をタコが隠れていそうな岩の隙間などに差し込むようにして、タコをだま
して釣り上げます。

今回は、地元のたこすかし名人の方にご指導頂きながら、学生と一緒にたこすかしを行い、
私は無事に、一杯(一匹)釣り上げることができました。

名人によると、「森の荒廃が海の沿岸にまで影響を及ぼしているようだ」とのこと。森-川-海の
自然のつながりについて再認識させらたたこすかし体験でした。


たこすかし道具.jpg
















たこすかしの道具です。赤い色をしたものがゴム製のカニの疑似餌。写真右側の
竿先にはタコをかけるための針が付いています。





赤崎海岸.jpg
















赤崎海岸でたこすかしを行いました。水の透明度は極めて高かったです。





すかされたたこ1.jpg





















タコをすかしたところ。名人のフォローが無ければ確実にばらしていました。






タコが吸い付く.jpg





















手に吸い付くタコ。もの凄い力でした。


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このページは、高橋大輔ゼミナールが2011年11月 8日 11:27に書いたブログ記事です。

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