2011年5月20日にゼミで産川の調査を行いました。調査場所は、産川とその支流
である尾根川の合流部から少し下流の辺りです。前回の三郎川と比べると、トビケラ類の
幼虫やスジエビ類がたくさん採集されました。測定した水質項目の内、pH、COD(化学的
酸素要求量)、亜硝酸濃度は三郎川とほぼ同値だったのですが(pH=7.5, COD=50mg/L,
亜硝酸濃度=1mg/L),リン酸濃度(0.66mg/L)と電気伝導度(771μS/cm)は三郎川
(リン酸濃度=2.00mg/L、電気伝導 度=1065μS/cm)のものよりも低い値を示しました。
また、尾根川では水田への水の引き入れが始まり、その水が産川に流れ込んでいたため、
水が非常に濁っており、濁度(40.3NTU)も三郎川(11.3NTU)より高い値を示しました。
■産川と尾根川の合流部。水が澄んでいるのが産川、濁っているのが尾根川です。
以前にゼミ生が尾根川と産川周辺の土地利用に関する調査を行ったところ、尾根川の
方が上流部に水田などの農耕地が多いことがわかっています。
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