田中ゼミでは,大量の画像データを記録するために大容量のハードディスクが必要です.
今回,Western Digital社の新型2TB(667GBプラッタ×3)のHDDを購入しました.
購入したのは WD Caviar Green WD20EARS です.
でも,この2TBのHDD(WD20EARS)は後述する問題があるので試しに2個だけ購入しました.
このHDDは新規格のAFT(Advanced Format Technology)と呼ばれる方式が採用されており,Windows 7, Windows Vista以外のOSではその性能が発揮されません,というか,
通常のものよりも遅くなります.
我々のゼミではFreeBSDを使用していますので,当然AFTに対応させる必要があります.
それでいろいろネットで調べてみるといくつか情報があって,しのののさんのところの情報によれば,
基本的に大きな問題点は,従来の512バイトセクタが4096バイトセクタになったことのようです.
この場合,アクセス時のアライメントがずれないようにしてやれば性能の低下が無くなるようです.
それでFreeBSDやLinuxを使っている場合には,
(1) パーティションの開始セクタを 8の倍数セクタにする.
(2) newfs等のフォーマットをするときにセクタ長を4096にする.
という2点で解決しそうです.
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ディスクのパーティションづくりでは以下のようにしました.
基本的には,ここのやり方を参考にしていますが,パーティションの容量のところは
我々の方で計算した値を使っています.
(1) まず最初にパーティションを作ります.
gpart create -s mbr ad13
※dmesgを見ると WD20EARSは ad13 として認識されていました.
(2) 次にパーティションを確保します.
このときシステムが認識している1シリンダあたりのセクタ数が
63セクタなので,パーティションの開始セクタは63セクタの倍数にしなければなりません.
しかも,AFT対応のため8の倍数セクタにしなければなりません.
そのため,63×8として開始セクタは504からにしています.
gpart add -b 504 -s 1907727mb -t freebsd ad13
※容量をいっぱいまで使用するために,確保する領域を1907727mb としています.
(3) フォーマット
newfs に -S 4096 というオプションを追加してセクタ長を4096byteにしました.
ただし,newfsコマンドは,sysinstall コマンドから使用しました.
(4) パーティションが確保できているかどうかを確認
以下のコマンドを入力してパーティションの状況を確認します.
表示結果から504セクタ目からパーティションが確保されていることがわかります.
gpart show ad13
![gpart-2TB.jpg](http://wwws.nagano.ac.jp/circle/tanaka/2010/06/23/gpart-2TB.jpg)
■使用したOS
FreeBSD(amd64) 8-stable (2010年6月22日版)
■使用したHDD
Western Digital(WD) Caviar Green WD20EARS
仕様:2TB 667GBプラッタ AFT(Advanced Format Technology)