教科書論理の組み立て一日目

7月20日から教科書論理の組み立てが始まりました。

これまで教科書を基に各グループが考えた論理を一つにまとめ、後期で実在企業に当てはめて考えていく際にベースとなる論理づくりです。ゼミ長・副ゼミ長・報告大会長を中心に、グループリーダーなど10名程度で進めていきます。

 

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はじめに、各グループのスライドのチェックを行いました。先週一週間を修正期間とし、グループ発表会で指摘された疑問点・問題点を修正してもらったスライドです。

それらを見ながら、私たちの中で共通認識をもって論理の組み立てを行う必要があるからです。

とはいえ修正期間が1週間と短かったせいか、修正作業を行ったグループと若干未完成のグループがあり、それぞれ教科書に出てくる用語や理論のとらえ方・認識の仕方もまちまちでみんな困惑ぎみでした...。

しかし私たちには時間がありません!細かいところは後回しにして、大まかな論理だけでも作り上げることにしました。 

 

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今回私たちが行っていかなければならないのは、企業の「価値次元の見えないイノベーションの見出し方」です。

 

価値には見える次元のもの、見えない次元のものがあります。

価値次元が見えるイノベーションとは、商品そのものをより良くしていこう!と機能や性能、価格の追求をすることです。価値が"見えやすい"というのは、お客さんにとってもその価値がはっきりとわかることを言います。高機能だったり薄型軽量だったり...。しかし機能の追求は他社にまねされやすく、いずれコモデティ化に陥ってしまいます。

 

そこで、企業は価値次元の見えないイノベーションをしていかなくてはなりません。では価値が"見えない"というのはどういうことなのでしょうか? 

価値次元の見えないイノベーションの要素としては以下のようなものがあります(一例)

 

・お客さんの好き嫌いで分かれるもの(全員が必要とするものではなく、一部の人だけにうけるもの)

・「どんなお客さん・どんな場合・どんな状況で」を基に商品を考え、商品の新しい使い方を提案するもの(商品の機能や価格の追求はやめる)

・お客さんの潜在的な価値であり、気付いていない価値であるもの

・使うほど価値が高まっていくもの などなど...

 

価値が人それぞれなものや「○○な状況に置かれている○○な人」とより限定があるものは、はっきりとした価値がない(これがこの商品の良さだと一概には言えない)ため、可視性が低いと言われているのです。

私たちはこれらが何かをはっきりとさせ、どうすれば価値次元が見えるイノベーションから価値次元の見えないイノベーションへ向かうことができるのかの道筋を立てなければなりません。

 

つまり「次元の見えないイノベーション」見えるようにしなければならないのです。

 

とはいえ、用語の理解が不十分な場所が多々あり、話し合いが止まってしまうときが何度かありました。また、それとは逆にお互いに自分の考えをぶつけ合って激論を交わすこともありました。

けれども、共通認識を持ってこの論理を理解していこう!という気持ちはみんな同じです。

 

初日でゆっくりとしたペースではありましたが、少しずつ論理の組み立てが進んでいることを感じました。

 

 

このブログ記事について

このページは、森俊也ゼミナールが2010年7月22日 02:10に書いたブログ記事です。

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