7月4日(水曜)、伊波敏男教授による1年生を対象とした特別講義がありました。
伊波敏男先生は上田市在住の作家で、ハンセン病回復者として数々の活動を実践されておられます。また、約10年前より社会福祉学部1年生向けにハンセン病問題を中心とした特別講義を開講され、3年前から社会福祉学部の客員教授にもご就任頂いております。
講義終了後、聴講していた4年生からの質問にも笑顔でお応えになられ、また学生の講義を聴く姿勢(傾聴のまなざし)についても褒めていただきました。
社会福祉や教育の専門職を目指している、彼らのこれからの学びに期待されておられました。
聴講した学生からは以下のような感想が述べられています。
- ハンセン病患者とその家族が社会的な偏見や差別意識によって生きづらさを感じているという事実が印象に残りました。
- 社会の偏見により差別されても伊波先生は多くの良き人に支えられたことに感謝されていた。
- ハンセン病について知ること、学ぶこと、考察すること、正しい情報を選ぶことが必要だ。
- 差別がなくなるようにハンセン病についての正しい知識を持ちたいし、家族にも伝えていきたい。
- 日本の行ってきたハンセン病隔離政策が患者の人権を著しく損なうものであることを理解することができました。
- 知らないことの残酷さを知りました。
- 差別的なことを行っているのに国も国民も何も声をあげないことはおかしいと思いました。
社会福祉学部長 伊藤英一
伊波敏男先生の情報については次のwebページにあります http://www.kagiyade.com/